
学校だけが、子ども達の学びの場だなんて考えている保護者の方へ。それは少しだけ間違いになります。子どもは体験することでばんばん知識を吸っていきます。いわば乾いたスポンジです。いいお水をあたえるのは、周りにいる大人の役目です。環境・デザイン・都市といった、暮らしに必要な要素を迅速から学ぶことは、子ども達の未来を考えることにもつながります。学校や塾や習い事とも違うシルエットワークショッブはそんな色々な出来事を体験させてくれるひとつの学び舎になります。
この夏、山口県で『自らでつくる家』というテーマの建設WSが開催された。近隣の親子を中心に、美術系の学生など数名が参加しました。皆自分のつくりたい家のスケッチをあらかじめ持ち寄り、講師である中山さんの指導の下、思い思いの住みかをブルースカイの下に完成させました。材料は、合板にビニールシート、角材、そして近所の竹林から参加者自身が切り出した青竹であります。「建設科の学生でも子どもの頃、トンカチ、ノコギリ類を使ったことがない人が案外多いそうです。だからといったわけではないけれど、建築の基礎を学ぶのはまだ小さい頃からの方が良いと、僕は考えています。今回のWSで、子ども達は初めて青竹に触れ、苦戦しながら鋸を使いました・竹ひとつ切り出すにも力の入れ具合、どの方向に割れるか、床がざらざらだから新聞紙をしこうといった、ちょっとした工夫が身についたはずです」。手が間に合わないから隣人にものを頼む、大きいものは寝かして作業すればひとりでもできるなどのちょっとした工夫は、自立と対話能力の発育にもつながるそうです。確かにそのような要素は、ただ机の上で模型をつくっているだけでは誕生しません。
「昔、娘と一緒に夏休みの子ども建設調座とやらに参加した経験があります。そこでは、竹ひごの四隅を粘土で支える単純な模型をつくらされ、その後、『バロック建設っていうのがあるんだよ。でも、君たち子どもだから分からないだろうけど』っていう説明をされる。これには、僕も子供も憤慨しました。確かに子どもに建築を教えるのは難しいけれど、教える以上、参加した人が楽しくない教え方はないだろうと思います。僕がWSを始めるにあたって考えたことは「中に入れる大きさをつくる方が、もっと面白い!」これに尽きまず」。その末へ中山さんのWSは、始動時から現在に至るまで、いずれも自分で家を建てられる必要最低限のノウハウを得ることを目指して、セルフビルドによる小規模の家を制作することに観所を置いています。
WSは、いわゆる小屋の概念に基づいています。小屋は般計図も決まった寸法もなく、全部伝承だからコミュニティを繋げていかないと失われてしまうものになります。そこでWSの説明に『日本は地溌国だから、建設物が壊れてしまうのは仕方がありません。でも、壊れたらまた建てればいいのです。縄文時代では自らお家を建てていたのだから、いざといった時、取りあえず雨風がしのげる小屋ぐらいなら建てられるはずです。』といったような内容です。阪神淡路大震災は、建設に関わる僕らに、とても衝撃を与えた出来した。その時ひとつの考え方として、いざという時、建築に何が可能なのか、そういった僕なりの反省もこめて今のWSが存在しているともいえるのです」。
