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親子の工作室は何でもアリ

自転車は中学生の頃からの楽しみという山田さんです。以前はマウンテンバイクのレースにも参加していた本格派で、毎日の通勤ももちろん自転車です。現在はロードレース用も含めて3台、それに奥さまのお買い物用(といってもママチャリとはかけ離れている)1台を含めて計4台の自転車を保有しているそうです。

「額縁以外、小さいパーツはすべて自分の身体に合わせて別々に組み合わせていくので、一台一台みんなオリジナル仕様です」とご主人は言います。3年前に新調することになった時も、自転車の整備が可能なガレージ的なスペースがぜひ欲しかったそうです。それと同時に、当時6歳と3歳だった子どもたちが雨の日でも遊べるようなスペースが必要だ、とも考えていたそうです。

そこで、建設家の半谷さんが提案したのは、1階の子ども室の前につくったコンクリートの土間のような工作室があります。はじめの子ども室はゆったりと広大に、と希望していた山田さん夫妻でしたが、「子ども部屋はあえて居心地悪くした方がいい」という半谷さんの言葉に目からウロコです。出てきたプランは、子ども部屋はベッドと机を作るだけの広さで、それも日中は使わないからと日当たりも気にせず隅っこに追いやり、代わりに真ん中の工作室にスペースを割くといった、思い切ったものでした。

「その方法ならば子どもが部屋に龍もらなくていい、って言うのです。個室にスペースを取るより、家族みんなで自由に使えるスペースをつくって、いろんな人が気軽に遊びに来るような家にしましょう、って」果たしてその言葉どおりになった山田邸です。工作室は、職場の仲間を集めてデッキでバーベキューをする時も、キャンプの前日に親子で道具を準備する時も大活躍です。サーモンのような桃色に塗られたコンクリートの床は頑丈で、余計な気を負わずに済むから、少年サッカーチームに所属する大貴君のクラスメイトがやってくれば、たちまちボール蹴りが始まるし、山田さんの知人が子ども連れでやってくると、内も外も一体になって、大人も子どもも好き勝手に遊べる無法地帯と化すのです。

特に親子のコミュニケーションなんておおげさなものではないけれど、誰なのかが何か楽しそうなことをやっていれば、自然にそこに入っていける気楽さがそこにあります。そして子どもにとっては、家族以外の人たちと交流するチャンスとなる期でもあります。始まりは自転車のためだった空間がこれだけ大活躍するとは思いませんでした。 「でも生憎、子どもたちはまったく自転車に興味を示しません」と、お父さんは苦笑しています。

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